2010年05月23日
龍安寺 石庭
京都の現場打合せに空き時間ができ、雨の龍安寺が見たくなり訪れました。過去に10度位訪れていますが、雨の龍安寺は初めてです。修学旅行の学生が騒がしかったですが、なかなか風情があって良かったです。
テレビや写真で見るより実物は小さいと言われますが、各所に庭を広く見せる工夫があります。通常の築地塀より屋根の部分が広く見せ、上から見ているような錯覚になります。また、塀は菜種油を混ぜた土で塗られ、黒く見える為、陰にも見え奥行きを感じます。また側面の塀の高さを見ればわかるように、庭の奥の部分の地盤が高く、塀は手前が高く奥が低く見え、遠近感をより強く感じます。
石組みは`虎の子渡し’と呼ばれ、トラが大切な子どもを隠すように渓谷を渡るように見立てられています。また禅宗の教えで一箇所から15個全ての石を見渡せない、欲張ってはいけない…と言う説明がされているようですが、実際は3枚目の写真の位置(縁側の右端から1m位、縁側上段に立てば一度に15の石を確認することができます。
Posted by たかお at 18:16│Comments(0)
│建築・造園見聞録(近畿)